カンウォンランド視察①

【カンウォンランド視察①】
韓国のカジノ(カンウォンランド)を視察しています。
かつては炭鉱の街として栄えたものの、産業構造の変化から衰退し、「地元経済の活性化」、「安定した税収増」を名目に自国民入場可能なリゾートホテル型のカジノを解禁。
「犯罪率や自殺率が急増」「街には質屋、サラ金、風俗街が立ち並ぶ」「地元の小学校が遂には移転」など、自国民に悪影響が及んだリゾートホテル型カジノの失敗例としてよく紹介されています。
さぞかし荒廃しているのだろう、と予想しておりましたが、表通りには焼肉屋が立ち並んでいて一見普通。(裏通りは・・・)
ソウルからやってきて質屋を開業した方にお話を伺いましたら、治安はいいとの返事!?
「地元の評判が悪くなると困るから、自殺者が出ると警察がすぐさま処理する。街中に監視カメラが張り巡らされたから、犯罪はあるがすぐつかまる。先日、防犯カメラのないところで車の盗難があったが、街の治安は決して悪くないんだ。」とのご意見。
防犯カメラが張り巡らされ、警察の動きが迅速なことは結構ですが、それは果たして「治安のいい街」と呼べるのか・・・。
駅から見渡しても民家が見当たらず、わけを訪ねますと
「カジノ付近の土地が急騰したから、みんな土地を売って移住した。」
とのこと。
地代は上がっても、そこに住民の息使いが感じられない街という印象でしょうか。
「昔は質屋も大儲けできたが、今は質屋が増えすぎて競争が激しくなった」とも。
地域経済の活性化、と評して良いのかどうか。
開港160年の歴史と文化をもつ横浜の未来のために、どんな街づくりをすべきなのか、現地で改めて考えさせられました。
※リゾートホテル自体は大変立派で本当にきらびやか。今回はあえて駅前のホテルに泊まりましたが、満員のカジノ客はそのままリゾートホテルで過ごすようで、平日の駅前通りは閑散としていました。