新成人の皆様、おめでとうございます。
就職氷河期も予想される、大変な時代になりましたが、希望を持って新時代の日本をつくりあげていただきたいと思います。
大人になる皆様の一つの試練が本日、「成人の日に行動変容できるか」、になります。
本来は県が抑制的に成人式の具体のガイドラインを示すべきでしたし、収容人数の多くなる政令市こそ、苦渋の決断として式典の延期やオンライン等での開催を実施すべきでした。国としても飲食店側に同窓会など大規模な会合をお断りしていただくよう働きかけをすべきですが、緊急事態宣言の内容はそのような建付けにはなっておりません。
成人の日・成人式という一生に一度の思い出・セレモニーを否定するものではなく、その後の「飲酒飲食を伴う会食(≒同窓会)」が感染拡大の急所そのものであり、「緊急事態宣言下、大人として本当に行動変容できるのか」「新成人を見守る社会全体としても緩んでしまっているのではないか」、の一点で心配がつきません。
安直な気持ちで式典後に大なり小なりの会食が開かれ、同窓会クラスタさらには無症状者感染が市中に拡大することに懸念しかありません。すでに医療体制は逼迫しており、即応病床が足りずに入院できない状況です。医療最前線の緊張感・危機感が正しく新成人に伝わっているのか。
折しもクリスマス~年末年始の二週間後であり、感染拡大のピークを迎えます。自粛警察的な視点では安易に会合を開催してしまった新成人の方々は厳しい批判にさらされてしまうでしょう。それこそ「一生の負の思い出」になってしまいます。
「成人の日は日付にすぎない」と大人になって、感染が落ち着いた時期に同窓会を延期して、来る日を心から楽しんでいただくのが良いと思います。
日本の未来は、まさに今日この時に、新成人の皆様一人ひとりの行動・判断に委ねられています。